ピラティスで肩こり改善!効果的なエクササイズで根本から解消へ

目次

つらい肩こりの根本的な改善を目指すなら、ピラティスが効果的です。
ピラティスは、単に凝った筋肉をほぐすだけでなく、肩こりの原因となる姿勢の乱れや筋力不足にアプローチするエクササイズです。
身体の深層部にあるインナーマッスルを鍛え、骨格の歪みを整えることで、不調の解消と再発予防の両方が期待できます。

この記事では、ピラティスが肩こりになぜ効くのか、その理由と自宅でできる簡単なエクササイズを紹介します。

 

 

ピラティスはつらい肩こりの根本改善にアプローチできる

ピラティスは一時的なマッサージとは異なり、肩こりを引き起こす根本的な原因に働きかけます。
多くの肩こりは、長年の生活習慣で身についた姿勢の癖や、体を支えるインナーマッスルの衰えから生じます。

ピラティスは、背骨や骨盤の位置を整え、体幹を安定させることで、頭の重さを効率よく支えられる体を作ります。これにより、首や肩の筋肉にかかる過度な負担が軽減され、慢性的なこりの改善につながります。

 

 

まずは自分のタイプを知ろう!肩こりを引き起こす主な原因

肩こりの改善を目指すには、まずその原因を知ることが重要です。原因は一つだけでなく、複数の要因が絡み合っていることも少なくありません。

例えば、デスクワークによる姿勢の乱れや、精神的なストレス、運動不足などが挙げられます。特に猫背などの不良姿勢は、首や肩への負担を増大させます。
自身の生活習慣を振り返り、どのタイプに当てはまるかを知ることで、より効果的な対策をとることが可能になります。

 

原因1:デスクワークやスマホ操作による姿勢の乱れ

長時間のデスクワークやスマートフォンの操作は、無意識のうちに頭が前方へ突き出る姿勢になりがちです。この姿勢は、首の骨(頸椎)の自然なカーブが失われるストレートネックや、背中が丸まる猫背を引き起こす原因となります。人間の頭は体重の約10%もの重さがあり、正しい位置から少しずれるだけで、首や肩周りの筋肉には大きな負担がかかります。
この持続的な負荷が筋肉の緊張と血行不良を招き、慢性的な肩こりや腰痛へと発展します。

 

原因2:ストレスによる筋肉の緊張と血行不良

精神的なストレスを感じると、体は無意識に防御反応を示し、筋肉を緊張させます。
特に、肩をすくめるような動作は、ストレス下で起こりやすい反応の一つです。この状態が続くと、肩や首周りの筋肉が常に硬直し、血流が悪化します。
血行不良は、筋肉内に疲労物質が溜まりやすくなる原因となり、痛みや重だるさを引き起こします。ピラティスの呼吸法は自律神経を整えるため、心身のリラックスに効くアプローチとしても有効です。

 

原因3:運動不足によるインナーマッスルの衰え

正しい姿勢を維持するためには、体の深層部にあるインナーマッスル、特に背骨を支える筋肉の働きが欠かせません。
しかし、日常的な運動習慣がないと、これらのインナーマッスルは徐々に衰えていきます。インナーマッスルが弱ると、重い頭や腕を支えるために、首や肩の表面にあるアウターマッスルが過剰に働くことになります。
このアウターマッスルの過負荷状態が、慢性的な肩こりの大きな原因となるのです。

 

 

ピラティスが肩こり解消に効果的な4つの理由

ピラティスが肩こり解消に効果を発揮するのは、単に筋肉をほぐすだけでなく、体の使い方そのものを根本から見直すアプローチだからです。
背骨や骨盤の歪みを整えて正しい姿勢に導き、凝り固まった肩甲骨周りをほぐす動きを取り入れます。
さらに、体幹を強化して首や肩への負担を減らし、呼吸法によって心身の緊張を緩和します。この多角的なアプローチが、つらい肩こりの根本的な解消を可能にするのです。

 

理由1:背骨や骨盤の歪みを整え、正しい姿勢に導く

ピラティスのエクササイズは、身体の土台である骨盤を安定させ、柱である背骨一つ一つの動きを意識することに重点を置いています。背骨を丁寧に動かすことで、その周辺のインナーマッスルが活性化され、柔軟性が高まります。
骨格が本来あるべき正しい位置に戻ることで、猫背や反り腰といった姿勢の乱れが改善されます。
その結果、頭の重さを体幹でしっかり支えられるようになり、首や肩にかかる慢性的な負担が軽減されます。

 

理由2:固まった肩甲骨周りの筋肉をほぐし可動域を広げる

肩こりの直接的な原因となりやすいのが、肩甲骨周りの筋肉の硬直です。
ピラティスには、この肩甲骨を上下、内外、回転させるなど、様々な方向に動かすエクササイズが多く含まれています。

これらの動きは、普段の生活ではあまり使われず固まりがちな筋肉群を効率的にほぐし、血行を促進します。肩甲骨の可動域が広がることで、肩関節の動きもスムーズになり、肩周りの窮屈感が解消されます。
自宅でできる簡単なメニューも多くあります。

 

理由3:体幹を強化して首や肩にかかる負担を軽減する

体幹とは、胴体部分の深層にあるインナーマッスルの総称であり、姿勢を維持するための天然のコルセットのような役割を果たします。
ピラティスはこの体幹を効果的に鍛えることで、身体の安定性を高めます。体幹が強化されると、重い頭を支える力が向上し、首や肩の筋肉に過剰に頼る必要がなくなります。
マットで行うエクササイズはもちろん、リフォーマーなどのマシンやウォール(壁)を使用することで、より効率的に体幹へアプローチすることが可能です。

 

理由4:胸式呼吸で自律神経を整え心身の緊張を緩和する

ピラティスでは、胸郭を広げるように意識する胸式呼吸が用いられます。この呼吸法は、エクササイズ中に筋肉へ酸素を送り込み、体の動きをサポートする役割があります。深い呼吸と動きを連動させることで、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが整いやすくなります。
これにより、ストレスからくる無意識の体の緊張がほぐれ、心身ともにリラックスした状態に導かれます。ヨガや整体とは異なるアプローチで、内側から体を整えます。

 

 

【自宅でできる】肩こり改善におすすめのピラティスエクササイズ3選

ピラティスはスタジオだけでなく、自宅でも手軽に実践できます。ここでは、特に肩こり改善に効果的な3つのエクササイズを紹介します。
無理のない範囲で、ご自身の体の声を聞きながら行ってみてください。
もしエクササイズ中に痛みを感じたり、終わった後にかえって症状が悪化するような場合は、すぐに中止しましょう。
そうした場合は、フォームが間違っている可能性もあるため、専門のインストラクターに相談することをおすすめします。

 

マーメイドストレッチ|体側を伸ばして巻き肩を改善する

床に座り、地面にある方の手でを地面を押します。
もう片方の手は伸ばす対象のお腹の横に置きストレッチ感を確認します。次に、息を吸いながら体側を伸ばします。その際にお尻が床から浮かないように注意しながら、体側を心地よく伸ばしましょう。

このエクササイズは、普段あまり伸ばすことのない体側や、縮こまりがちな肋骨周りの筋肉を心地よくストレッチします。
呼吸に合わせて行うことで、リラックス効果も高まります。

 

ショルダーブリッジ|肩周りの緊張を和らげ体幹を鍛える

仰向けに寝て両膝を立て、足は腰幅に開きます。
息を吐きながら、足裏で床を押し、お尻から背骨を一つずつゆっくりと持ち上げていきます。肩から膝までが一直線になったら、息を吸ってキープし、吐きながら背骨の上から順に床へ下ろします。

この動きは、お尻やもも裏、背中の筋肉を鍛え、体幹の安定性を高めます。
同時に、体重を支える肩や肩甲骨周りが床に押し付けられることで、筋肉の緊張が緩和される効果も期待できます。

 

 

ピラティスの効果をより高めるための3つのポイント

ピラティスで肩こり改善の効果を実感するためには、ただエクササイズを行うだけでなく、いくつかのポイントを押さえることが大切です。
エクササイズの種類選びから、実践中の意識の向け方、そして最も重要な継続の仕方まで、効果を最大限に引き出すためのコツを紹介します。

これらのポイントを意識することで、より安全かつ効率的に身体の変化を感じられるようになります。

 

ポイント1:初心者なら身体の使い方が分かりやすいマシンピラティスがおすすめ

ピラティス初心者や運動経験が少ない場合、マシンピラティスから始めるのがおすすめです。
リフォーマーなどの専用マシンにはスプリング(バネ)がついており、このバネが身体の動きをサポートしてくれます。

そのため、筋力に自信がなくても正しいフォームを保ちやすく、どの筋肉を使っているのかを意識しやすいという利点があります。自己流で間違った動きをしてしまうリスクを減らし、安全かつ効果的にインナーマッスルに働きかけることができます。

 

ポイント2:自分の身体と向き合い、正しいフォームを意識する

ピラティスでは、エクササイズの回数を多くこなすことよりも、一つ一つの動きの質が重視されます。
動作中は、背骨がどのように動いているか、お腹のインナーマッスルが使えているかなど、常に自分の身体の内側に意識を向けましょう。

正しいフォームで行うことで、狙った筋肉に的確にアプローチでき、肩こり改善の効果が高まります。また、無理な動きによる怪我を防ぐことにも繋がるため、正確な動きの習得が不可欠です。

 

ポイント3:無理のないペースで継続することが改善への近道

長年の生活習慣によって作られた身体の癖や歪みは、短期間で改善するものではありません。ピラティスによる肩こりの根本改善には、継続が何よりも重要です。
週に1回、あるいは月に数回でも、自分が続けやすいと感じるペースを見つけることが大切です。

焦らず、楽しみながら取り組むことで、身体は少しずつ確実に変化していきます。継続することで、肩こりが起こりにくい良い状態を維持できるようになります。

 

ピラティスの肩こり改善に関するよくある質問

ピラティスによる肩こり改善に興味を持ったものの、まだ疑問や不安を感じている人もいるかもしれません。
ここでは、ヨガや整体との違い、効果を実感できるまでの期間、エクササイズを始めた後に不調を感じた場合の対処法など、よく寄せられる質問にお答えします。
事前にこれらの情報を知っておくことで、安心してピラティスを始めることができるでしょう。

 

Q. ヨガや整体とはどのような違いがありますか?

ヨガ、整体、ピラティスは、いずれも身体の不調改善に役立ちますが、アプローチが異なります。
ヨガは深い呼吸と共にポーズをとり、心身のリラクゼーションや柔軟性向上を目指します。整体は、施術者が手技を用いて骨格の歪みを整える受動的なアプローチです。
一方、ピラティスは体幹のインナーマッスルを鍛え、背骨や骨盤を正しい位置に整えることで、身体機能の改善を目指す能動的なエクササイズである点が大きな違いです。

 

Q. ピラティスを始めてから肩こりが悪化したように感じます

ピラティスを始めた初期段階で、一時的に肩こりが強くなったと感じる場合があります。
これは、普段使わない筋肉を動かしたことによる筋肉痛や、身体が良い状態へと変化する過程で起こる「好転反応」と呼ばれる現象の可能性があります。
数日で症状が和らぐことがほとんどですが、痛みが長く続いたり、強くなったりする場合は、フォームが間違っていて特定の筋肉に負担をかけすぎていることも考えられるため、インストラクターに相談してください。

 

Q. どれくらいの期間で効果を実感できますか?

効果を実感するまでの期間は、その人の身体の状態やピラティスを行う頻度によって大きく異なります。
一般的に、ピラティスの創始者ジョセフ・ピラティスは「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回で身体のすべてが変わる」と述べています。

週1回のペースで継続した場合、3ヶ月ほどで姿勢の変化や肩こりの軽減といった効果を感じ始める人が多いようです。
まずは3ヶ月を目安に続けてみることが推奨されます。

 

 

まとめ

ピラティスは肩こりの根本原因である姿勢の歪み、インナーマッスルの衰え、ストレスによる体の緊張に対して、多角的にアプローチできるエクササイズです。
背骨や肩甲骨の柔軟性を高めながら体幹を強化することで、首や肩への不要な負担を減らし、痛みが再発しにくい身体を目指せます。

自宅で簡単にできるエクササイズもあり、無理のないペースで継続することが、つらい肩こりを解消し、より快適な毎日を送るための鍵となります。

 

 

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【著者情報】

東田 雄輔

– 資格

・NSCA-CPT(全米エクササイズ&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
・JATI-ATI(日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者)
・NASM-PES(全米スポーツ医学協会認定パフォーマンス向上スペシャリスト)
・NASM-GFS (全米スポーツ医学アカデミー認定ゴルフフィットネススペシャリスト)
・IASTM SMART TOOLs
・PRI Postural Respiration 修了
・PRI Pelvis Restoration 修了
・PHI pilates ACTs

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